怒羅権(チャイニーズドラゴン)
怒羅権(ドラゴン)は、日本の首都圏を拠点とする中国残留孤児の2世・3世や中国人からなる暴走族から発祥した暴力的不法行為を行う反社会的集団。準暴力団に位置づけられている。特徴としては単独ではなく集団化してそこで事件を起こすのがポイントである。また、リーダー各の人物が怒羅権初代を名乗り、反社会勢力を自認して動画を配信している。
概要
- 「怒羅権」とは、「日本人に対する怒り、団結、権利」を意味する、とされてきたが、これは知名度をあげる目的で過剰的な説であり、実際の創設者がSNSで発信してる内容では当時の写真も掲載されており、当時は中国国旗や旭日旗に「ドラゴン」と書いていた。
初代創設者が鑑別所内で一緒だった、小岩荒武者幹部にチーム名を言うと「カタカナでは示しがつかない、漢字にするべきだ」と意見を聞き、漢字が分からなかったので当て字で決めたと話している以上、それが真実であろう。
日本人に対する怒りがあるなら中国へ帰国すればよい訳である。
中国残留孤児帰国者の一時入所施設「常盤寮」があった東京都江戸川区葛西で1988年に結成された。
- 怒羅権は、暴力団対策法の適用外に当たる集団であるが、刃傷暴行・拳銃所持・殺人・強盗・覚醒剤密輸・危険ドラッグ密売・みかじめ料徴集などの凶悪犯罪が多い。
90年代は暴走族から発祥したが、逮捕者には30代以上が多く、50代で逮捕されている者もいる。
構成員らは蛇頭や東北系チャイニーズマフィア「東北幇」などと連携し国際犯罪とも関係している。
- 暴力団対策法の適用外にあたる不良集団、いわゆる“半グレ”の顕著な例と言われる。
関東連合とは友好関係にあり、首都圏の各地に複数のグループが存在し、総勢は数百名とも言われる。
- 2013年、準暴力団に位置づけされた。
勢力
- 暴走族グループは、東京都江東区、江戸川区を縄張りとし、葛西怒羅権、深川怒羅権、府中怒羅権、王子華魂、赤羽華龍のようにいくつかの暴走グループがある。
葛西怒羅権は2009年に金属バットで全く無関係な少年らの顔を殴る事件を起こしている。
包丁の他、ナイフ、鈍器でもって、敵対する暴走族を襲撃している。
- 1990年代は怒羅権の凶悪犯罪が多く、五星紅旗を掲げ、武器を所持して交番、パトカーを襲撃する事件を繰り返している。
脱退しようとした構成員や、通行中の一般市民を殺害する事件なども起こしており、1999年6月に発生した殺人事件でメンバー1人が現在も逃亡中で、全国に指名手配されている。
組織
- 東京や横浜、大阪、福井、福岡にもグループが存在する。
- 暴走グループは成人となるとマフィア的性格を帯び、東北グループ・東北幇を形成する。
- 日本の暴力団が暴力団対策法で厳しく規制されて弱体化しているのに対し、怒羅権は半グレ組織であるため暴対法の規制がない。
また、中華圏の犯罪者・犯罪組織や国際犯罪とも繋がりをもつが、怒羅権構成員は日本国籍者や一般永住者であることも多く、犯罪で検挙されても日本国外への退去命令や強制送還などの処分となる事はほぼ無い。
活動
- 中国人の経営する店へみかじめ料を要求して刃物で恫喝、パチンコの裏ロム、ハイウェイカードやクレジットカードの偽造、振り込め詐欺、偽装結婚や不法就労、覚せい剤の密売、窃盗(自動販売機、車上狙い、貴金属)などの犯罪行為を行っている。
- 2002年9月には、住吉会系幹部が歌舞伎町の喫茶店で中国人に射殺され、報復とみられる事件が相次いだが、後に和解し協力関係を築いた。
- 怒羅権のメンバーは、日中貿易など合法的なビジネスにも手を伸ばしているが、合法的な商売であっても客の取り合いなどで暴力事件を起こしている。
他勢力関係
- 歌舞伎町で新興の福建グループ(三弟グループ)が上海グループと抗争し共倒れると、東北グループが勢力を拡大した。
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