山下組組員警官誤射殺事件
山浩組組員警官誤射殺事件(やまひろぐみくみいんけいかんごしゃさつじけん)は、1995年8月に発生した五代目山口組傘下組員の誤認による警官誤射殺事件。
概要
- 1995年8月25日午後4時頃、京都市左京区の四代目会津小鉄・山浩組事務所前で、警戒中だった私服警官(当時44歳)が、五代目山口組系藤和会傘下山下組組員により、敵対していた会津小鉄系組員と誤認されて、拳銃で胸を撃たれ即死した。
- 実行犯の山口組傘下の山下組組員2人は殺人罪等で懲役18年、懲役7年の実刑が確定した。
- 1998年、射殺された警官の被害者遺族は、五代目山口組組長・渡辺芳則を相手取り、損害賠償を求めて京都地裁に提訴。
- 2002年9月、京都地裁は実行犯と山口組傘下山下組の元組長の3人に、共同不法行為責任があるとして、損害賠償金の支払いを命じた。
一方、山口組組長・渡辺芳則については「抗争の前段階の行為に事業性は認められない」などとして使用者責任を否定した。
- 2003年10月、大阪高裁は3人だけでなく渡辺芳則にも「下部組織の抗争も、幹部会や組員を通じて抗争を指揮、監督できる使用者の地位にある」として使用者責任を認め、計8000万円の損害賠償金の支払いを命じた。
- 2004年11月12日、最高裁は上告を棄却し、渡辺芳則を含めた4人のの不法行為責任が確定した。
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