沼澤会
三代目沼澤会(ぬまざわかい)は東京都墨田区錦糸3-11-8 沼澤ビルに本部を置く暴力団で、指定暴力団・住吉会の二次団体。
略歴
- 旧本部は東京都墨田区錦糸3-3-2 沼澤ビル。
- 1962年、住吉一家三代目総長・阿部重作が引退。住吉一家四代目を、四代目上萬一家貸元・磧上会会長・磧上義光が継承するにあたり、磧上会筆頭格の若衆四名を、港会常任理事・堀政夫に預けた。その筆頭格四名の中に沼澤春男も含まれている。
- 1989年4月、住吉連合会総裁に堀政夫、会長に川口喨史、理事長に西口茂男、本部長に小林楠扶が就任した。
- 1990年10月、住吉連合会総裁堀政夫が、向島にある病院にて肝硬変により急逝。
- 1991年5月、住吉連合会から住吉会に改称し、西口茂男が会長、沼澤春男が住吉会会長代行、後に特別常任相談役に就任。
- 2015年6月5日、沼澤会幹部で磧上義朝実子磧上組?組長・磧上朝睦?ら5人が飲食店経営者に対し、2014年12月から100日の期限で違法に高金利で貸し付けを行う「100日払い」と呼ばれるやり方で、半年間で3億円を貸し付けたとして逮捕された。
- 2015年10月、沼澤春男は、傘下組織からヤミ金で得た金を受け取ったとして、警視庁に組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で逮捕された。
- 2016年、初代会長の沼澤春男が引退、関 照生が二代目を継承した。
- 2021年4月、二代目会長を継承した関 照生が、二代目体制を開始した5年後、持病の悪化により死去した。
- 2021年8月、二代目沼澤会会長代行で二代目森組組長・柴田智生が三代目を継承した。これを機に「先に渡世入りした者が優先」とする古い制度を廃止した。会の発展を妨げる要因にもなる、居座っているだけの古参組長や幹部に対し引退または降格を断行、それらにより抑えられ、実力を出せずにいた若手組長を次々昇格させた。更に努力を惜しまぬ者に幹部級の機会を与え、全体での競争性を高めた組織改革に着手。その結果年齢層が30歳代から50歳代の幹部や役員で統一させることに成功した。
- 2022年10月28日、埼玉県のレンタルスペースに、ソ連製のマカロフ1丁と38口径の実弾19発、大型マチェーテ1本を組織的に保管、所持したとして、柴田智生と、風紀委員長・山中和幸が銃刀法違反容疑で逮捕された(※)。
- 同年11月17日、東京地検は、銃刀法違反容疑で逮捕されていた柴田智生と山中和幸を不起訴処分とした(※)。
- 2023年7月、引退した初代会長の沼澤春男が心不全により死去、享年93。
- 2023年9月、柴田智生は住吉会直参となった。
系譜
初 代 - 沼澤春男
二代目 - 関 照生
三代目 - 柴田智生
三代目沼澤会組織図
会長
柴田智生(住吉会直参)
執行部
会長代行 - 成田兼也(住吉会組織委員・成田組組長)
理事長 - 石野直輝(住吉会組織委員・四代目森組組長)
本部長 - 安塚恭和(住吉会組織委員)
組織委員長 - 直井哲也(住吉会組織委員・直井組組長)
総務委員長 - 山崎 純(住吉会組織委員・山崎組組長)
理事長補佐
統括委員長 - 保ヶ辺勇司(住吉会組織委員補佐・保ヶ辺組組長)
渉外委員長 - 坂巻 友(住吉会組織委員補佐・坂巻組組長)
懲罰委員長 - 佐藤健太(住吉会組織委員補佐)
風紀委員長 - 山中和幸(住吉会組織委員補佐・山中組組長)
幹部
会長秘書 - 才藤具将(住吉会理事)
会長付 - 郡司 学(住吉会理事)
本部責任者 - 扇 孝行(住吉会理事)
相談役
河野 智(住吉会幹事・河野組総長)
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