田中組
五代目田中組(たなかぐみ)は福岡県に本部を置く暴力団で、特定危険指定暴力団・五代目工藤會の二次団体。旧本部は福岡県北九州市小倉北区三萩野1-2-4ユニオン田中(※解体済)。
略歴
- 1978年10月頃、当時の若頭・草野高明が服役中に工藤組を脱退し、小倉北区に独立組織として草野一家を立ち上げ、草野一家と工藤会(工藤組から改称)は抗争状態に突入。双方の幹部に死者を出しながら福岡県下全域で激しい銃撃戦を展開した。
- 1980年、初代田中組組長・田中新太郎が、草野一家・極政会によって殺害され、抗争は激化の一途を辿った。
- 同年、木村清純が二代目田中組組長に就任した。
- 1981年、稲川会会長・稲川聖城の仲裁により工藤会と草野一家は和解。
- 1986年、幹部らにカネをばら撒き、穏健派であった木村清純を追い出すことに成功した野村悟が、三代目田中組組長となる。
- 1987年6月、工藤会と草野一家が再統合し、名称を工藤連合草野一家と改めた。
- 1999年1月、二代目工藤連合草野一家から三代目工藤會に改称。
- 2000年、三代目田中組組長・野村悟が、四代目工藤會会長に昇格。田上文雄が田中組の四代目を継承。
- 2011年7月、五代目工藤會総裁を野村悟、会長を田上文雄、理事長が菊池啓吾で五代目田中組組長にも就任となった。これにより田中組出身者が工藤會中枢部を独占した。
田中組主導のもと実行された事件
- 2008年7月、溝下秀男の側近組長が相次いで銃撃を受け殺害され、篠崎一雄組長射殺事件・末松勝巳組長射殺事件・江藤允政元二代目極政組組長射殺事件が起きた。
実行犯は工藤會系四代目田中組が、いわゆる溝下派への粛清と今後への威嚇と警察は判断している。
- 2014年9月11日、総裁である野村悟が、北九州元漁協組合長射殺事件に関わっていた殺人容疑などで福岡県警に逮捕された。
- 同月13日、五代目工藤會会長・田上文雄を殺人容疑で逮捕した。
- 2015年8月、北九州市小倉北区でスナックなどが入居する2つのビルが連続で放火された事件で、放火は工藤會による組織的な犯行だった疑いが強まったとして、工藤會理事長・菊池啓吾ら五代目田中組系組員11人を逮捕した。また、一度の襲撃に対し報酬金として30万円~50万円を手渡しで渡していた。
- 2021年9月2日現在、事務所は立ち入り禁止となり、全組員が勾留中または服役中である。
系譜
初 代 - 田中新太郎
二代目 - 木村清純
三代目 - 野村 悟(四代目工藤會会長)
四代目 - 田上文雄(五代目工藤會会長)
五代目 - 菊池啓吾
五代目田中組組織図
組長
菊池啓吾(五代目工藤會理事長)- 勾留中
執行部
若 頭 - 田口義高 - 勾留中
本部長 - 蔵永 修
組織委員長 - 洲崎秀輝
若頭補佐 - 松田洋典
若頭補佐 - 中西正雄
若頭補佐 - 中田好信
若頭補佐 - 和田和人
幹部
大石 薫
坂口鉄二
今田隆史
丸本木晴
唐崎航也
今村研一
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