沼澤会
三代目沼澤会(ぬまざわかい)は東京都墨田区錦糸3-11-8 沼澤ビルに本部を置く暴力団で、指定暴力団・住吉会の二次団体。
地域の特徴
東京墨田区錦糸町は今となっては若者が多く、学生のサークル活動や一般家庭の家族が公園にて遊ぶ姿が多く見られるが、江戸時代から栄えた城下町でもあり、各大名も江戸城参勤交代など長期滞在する事から、幕府側からの通達により藩での取り締まりも非常に厳しく受けていた歴史がある。その後は幕末から時を超え、明治大正から昭和20年に太平洋戦争の終結後、敗戦した日本は生活も厳しい状況から、不適切な表現で大変恐縮であるが当時の錦糸町はいわゆる赤線地帯に指定されており、それに伴い大勢の不良グループが錦糸町には存在した。今世紀の現在では住吉会が多数占めており、他の組織では松葉会・関東関根組・山口組・工藤會、更には近年外国人労働者が増え、西アジア系・南アジア系・中国人や韓国人の飲食業、輸入食品や出身国専門の雑貨経営者が入り、至る箇所には四方八方に防犯カメラの設置、いつ突発的な事件が起こるか分からない緊迫した街であるが故に、日中は特に凶悪事件の発生もなく平穏は保たれてはいるものの、所轄である本所警察署の24時間警備体制により、夜の錦糸町駅周辺、北口南口繁華街では大半が私服刑事、巡回する機動隊車両での準警戒態勢、防弾防刃衣を着用した警察署員が新宿区歌舞伎町並みに非常に多い。
略歴
- 旧本部は東京都墨田区錦糸3-3-2 沼澤ビル。
- 1962年、住吉一家三代目総長・阿部重作が引退。住吉一家四代目を、四代目上萬一家貸元・磧上会会長・磧上義光が継承するにあたり、磧上会筆頭格の若衆四名を、港会常任理事・堀政夫に預けた。その筆頭格四名の中に沼澤春男も含まれている。
- 1989年4月、住吉連合会総裁に堀政夫、会長に西口茂男、理事長に沼澤春男が就任した。
- 1990年10月、住吉連合会総裁堀政夫が、向島にある入院先の病院にて肝硬変により死去。
- 1991年5月、住吉連合会から住吉会に改称し、西口茂男が会長、沼澤春男が住吉会会長代行、後に特別常任相談役に就任。
- 2015年6月5日、沼澤会幹部で碩上組?組長・磧上朝睦?ら5人が飲食店経営者に対し、2014年12月から100日の期限で違法に高金利で貸し付けを行う「100日払い」と呼ばれるやり方で、半年間で3億円を貸し付けたとして逮捕された。
- 2015年10月、沼澤春男は、傘下組織からヤミ金で得た金を受け取ったとして、警視庁に組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で逮捕された。
- 2016年、初代会長の沼澤春男が引退、関照生が二代目を継承した。
- 2021年4月、二代目会長を継承した関照生が、二代目体制を開始した5年後、持病の悪化により死去した。
- 2021年8月、二代目沼澤会会長代行で二代目森組組長・柴田智生が三代目を継承した。これを機会に「先に渡世入りした者が優先」とする、ヤクザ業界の古い慣わしである序列制度を完全廃止し、実力を有する若手幹部を次々に昇格させ精鋭化し、組織近代化の改革に着手した。
- 2022年10月28日、埼玉県のレンタルスペースに、ソ連製9ミリ自動式拳銃のマカロフ1丁と38口径の実弾19発、マチェーテ1本を組織的に保管、所持したとして、柴田智生と、風紀委員長・山中和幸が銃刀法違反容疑で逮捕された(※)。
- 同年11月17日、東京地検は、銃刀法違反容疑で逮捕されていた柴田智生と山中和幸を不起訴処分とした(※)。
- 2023年7月、引退した初代会長の沼澤春男が、心不全により死去、享年93歳であった。
- 2023年9月、住吉会盃直しにて、柴田智生は住吉会直参となった。
系譜
初 代 - 沼澤春男
二代目 - 関 照生
三代目 - 柴田智生
三代目沼澤会組織図
会長
柴田智生(住吉会直参)
執行部
会長代行 - 成田兼也(住吉会組織委員・成田組組長)
理事長 - 石野直輝(住吉会組織委員・四代目森組組長)
本部長 - 安塚恭和(住吉会組織委員)
組織委員長 - 直井哲也(住吉会組織委員・直井組組長)
総務委員長 - 山崎 純(住吉会組織委員・山崎組組長)
理事長補佐
統括委員長 - 保ヶ辺勇司(住吉会組織委員補佐・保ヶ辺組組長)
渉外委員長 - 坂巻 友(住吉会組織委員補佐・坂巻組組長)
懲罰委員長 - 佐藤健太(住吉会組織委員補佐)
風紀委員長 - 山中和幸(住吉会組織委員補佐・山中組組長)
幹部
会長秘書 - 才藤具将(住吉会理事)
会長付 - 郡司 学(住吉会理事)
責任者 - 扇 孝行(住吉会理事)
若中相談役
河野 智(住吉会代議員・河野組総長)
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