片桐 俊
片桐 俊は日本のヤクザ。指定暴力団・住吉会・四代目中村会幹部。浅草発砲事件により五代目山口組系組幹部2名を射殺。無期懲役の判決を受け2021年現在も服役中。
浅草発砲事件
- 2004年(平成16年)10月24日未明、浅草ビューホテル近くの住吉会系中村会事務所に、五代目山口組系貴広会組員50人が押しかけてた。
組員である片桐俊(当時37歳)が、「こんな大勢で来られて、この状態では話しも出来やしない、事務所から一旦出て場所を移そう」と、貴広会責任者に伝えた。
- 浅草ビューホテル一階の喫茶室に場所を変え、片桐俊と加藤勉?(当時39歳)が改めて話し合いに入った。店内の怪しい雰囲気から、店員が浅草署に通報。浅草署は私服警官を配置させた。
署員から促され一度は話し合いの場を一度解散させたが、再び同じ場所で話し合いを始めたところ、喫茶店内に待機していた数十人の貴広会組員に囲まれた。
片桐俊は貴広会組員へ発砲し、五代目山口組系貴広会関東責任者・中川総業?組長・中川謙一?と、川口総業?若頭・末吉民男?が死亡、川口総業?組長・川口京孝?ら2人が軽傷を負った。
この事件により、全ての責任を認め控訴審もせず無期懲役の判決を受け長期服役となった。
当時の要因
- 1990年(平成2年)2月、二率会との八王子抗争に完全勝利した五代目山口組は、都内に資金獲得を目指し進出していた。
その中で倉本組から分裂した貴広会は東京へ進出して暴れ、一時は五代目山口組の有力組織である宅見組、三代目山健組や後藤組と並ぶほどの勢力を誇った。貴広会の中では、末吉隆秀?率いる大末総業?や川口京孝?率いる川口総業?などが東京都内の有力組織であった。
縄張りを重んじる関東のヤクザ組織は、都内で暴れる山口組系組織を嫌っており、さらには、東京都内で山口組系組織同士が、縄張り内で騒動を起こし縄張りを死守する組織ともトラブルを起こすようになっていた。
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