中野太郎 のバックアップ(No.29)

• 大分県日田市出身。
• 1970年、初代山健組内に渡辺芳則と共に健竜会を結成。
• 1989年、五代目山口組若中に昇格。
• 1990年、五代目山口組若頭補佐に就任。
• 1996年7月10日、京都府八幡市の理髪店で、散髪中会津小鉄系組員に銃撃される。ボディガードが拳銃で応戦し、会津小鉄系組員2人を射殺。中野は無傷だった。
• 同日、図越利次ら会津小鉄最高幹部が、山口組総本部を訪れ襲撃を詫びた。山口組若頭・宅見勝は謝罪を受け入れ、中野太郎と協議することなく和解した。
  中野はこれに不満を抱き、宅見勝と激しく対立した（中野会会長襲撃事件を参照）。

宅見若頭射殺事件

• 1997年7月、中野会風紀委員の吉野和利が総指揮をとり、東京都と大阪府の中野会傘下組織から、宅見勝の動向を探るための偵察部隊と襲撃部隊をそれぞれ選抜。
• 同年8月28日午後3時20分ごろ、新神戸オリエンタルホテルにて中野会傘下の襲撃部隊が宅見勝を銃撃。殺害は成功したものの、隣のテーブルに座っていた一般人にも流れ弾が当たり重傷を負わせる結果となった。
• 同月31日、五代目山口組から破門。
• 同年9月3日、巻き添えとなった一般人が死亡した事で絶縁に切り替わったが、これを不服とし中野会を解散せずに独立。

独立後

• 独立後すぐ、自分についてくるか他の山口組傘下組織へ移籍するか、配下組員それぞれに判断を任せた。この時大半の中野会組員は、山健組など他組織へ移籍した。
• 五代目山口組執行部は中野会への攻撃を厳禁とし、傘下組織へ通達を出した（親を殺害された宅見組および天野組等の「宅見一門」は報復行動が例外的にある程度許容されていた）。
• 中野会本部事務所を神戸市須磨区から大阪市天王寺区生玉町へと移転させる。
• 中野会は山口組から度重なる報復攻撃を受けていたが、報復を承認せず、会としては一度も山口組への攻撃はしなかった。
• 2003年5月、脳梗塞で倒れる。
• 2005年8月7日、六代目山口組発足に伴い、寺岡修や竹中武らの仲介もあり大阪府警に中野会の解散届を提出、引退した。

引退後

• 2018年、初の自著「悲憤」を出版。この自伝では、関係が悪化していた宅見勝を始末する様、渡辺芳則が親衛隊を自認する中野に執拗に催促し、事件が発生したと主張した。
• 2021年1月10日、肺炎により死去。