稲川英希
稲川英希(いながわ ひでき、1976年- )は日本の元ヤクザ。元・指定暴力団・稲川会元本部長、三代目稲川一家総長。
人物
略歴
- 1976年、神奈川県横浜市で生まれる。
- 1995年3月、私立相洋高等学校卒業。
- 1999年3月、東海大学工学部を卒業しイギリスへ留学。
- 同年6月、帰国後に実父・稲川裕紘の命により三代目浅野組へ行儀見習いに出向くも、二ヵ月経らずで単身実家の熱海に帰郷。しかし裕紘は、本来息子が短期間で帰ってきたことを咎めるべき立場であるにも関わらず、「そうか一人で帰って来られたのか」と喜ぶ始末であった。実子という特別扱いで父の秘書となり、ヤクザ業界へ本格的に転身した。
- 2003年5月、祖父と実父の影響力を背景にわずか3年、27歳で異例の稲川会本部長に抜擢されたが、何の修行も積まずカリスマ性に欠けた存在であった。
- 2006年7月19日、五代目京葉七熊一家総長・角田吉男を稲川会四代目とする継承式が横浜市内で挙行された同時刻、熱海市の稲川会本家において母親を従え「五代目」を継承する儀式を執り行った。男社会のヤクザ業界で、母親を従えて盃を行うのは前代未聞の出来事であった。
しかし、祖父であり稲川会の創設者である稲川聖城が角田側の式に臨席した事が判り、すぐに角田と話し合い角田四代目体制での一本化に合意し、分裂の危機を回避した。
当代の嫡男ということもあり、相応の建前が必要とされる事情もあろうが、角田との話し合いの際、一説では男気に満ち溢れる掛け合いをしたと噂されたものの、実際のところ角田からかなりきつい言葉で論されたという。
- 2007年3月、実父亡き稲川会において居場所を完全に失い引退した。
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