松葉会のバックアップ(No.4)

松葉会

松葉会（まつばかい）は東京都台東区西浅草2-9-8博洋に本部を置き、茨城県鹿嶋市高天原1-6-9に本家を置く指定暴力団。前身は関根組。

松葉会

来歴

河合組

1900年（明治33年）頃、河合徳三郎が東京に土木建築請負業河合組を登録した。
河合の三羽烏に、中山忠治、馬場徳助、関根賢がいた。
1919年（大正8年）11月、河合徳三郎は大日本国粋会の設立に参加した。
1921年（大正10年）1月、河合徳三郎は立憲政友会の介入に反発して大日本国粋会を脱会し、立憲民政党の後ろ盾のもと関根賢（後の関根組組長）、高橋金次郎（浅草高橋組初代）、城迫正一（後の小千鳥組初代）らと大和民労会を結成した。
1922年（大正11年）、大和民労会は鼈甲家一家初代・一見直吉を殺害した（鼈甲屋事件）。
その他大日本国粋会と抗争事件を起こした。
1927年（昭和2年）4月、河合徳三郎は映画配給会社「河合商会」を設立した。同年12月、「河合プロダクション」を設立し映画制作に乗り出した。
1928年（昭和3年）、河合徳三郎は東京府会議員に立候補して当選した。
1932年（昭和7年）、再選し1936年（昭和11年）6月まで2期8年間議員を務めた。

関根組・藤田組

1936年（昭和11年）、河合徳三郎門下の関根賢が、東京墨田・江東方面の博徒や愚連隊を糾合し、土建業関根組の看板を掲げた。墨田向島に事務所を設けた。
1939年（昭和14年）11月、堀井一家と抗争事件を起こした。
1947年（昭和22年）、関根賢がGHQに検挙され服役することとなり、関根組は解散状態に追い込まれた。
住吉一家三代目・阿部重作の舎弟で、関根賢の右腕と言われた藤田卯一郎が新たに藤田組を結成した。一部の組員はなお関根組を名乗った。
藤田組及び関根組は団体等規制令の適用を受け、両団体は1949年（昭和24年）に解散した。

松葉会

1953年（昭和28年）3月、藤田卯一郎が久野益義、田山芳徳、木津政雄、和泉武志、武井紀義、山中吾一ら旧関根組幹部とともに、旧関根組と旧藤田組の組員を糾合して松葉会を結成し会長に就任した。
松葉会の名称は、関根賢のかつての親分、河合徳三郎の家紋が「松葉」であったところからつけられた。
1959年（昭和34年）9月、政治結社の届出を行い政治結社松葉会として、右翼を標榜した政治活動を行うようになった。
1960年（昭和35年）4月2日、毎日新聞東京本社襲撃事件を起こした。
1964年（昭和39年）、藤田卯一郎は二代目本多会会長・平田勝市と兄弟盃を交わした。
1966年（昭和41年）、会長・藤田卯一郎が急死し、松葉会は解散した。
1968年（昭和43年）11月、佐藤栄助が、旧松葉会を再結集し松友会を結成した。
1971年（昭和46年）、松友会は松友睦に改称した。
1973年（昭和48年）4月、松友睦は松葉会に改称し、菊池徳勝が会長に就任した。
佐藤栄助が四代目会長を襲名した。
中村益大が五代目会長を襲名した。
1992年（平成4年）12月、五代目会長・中村益也が死去。
1993年（平成5年）12月、北関東大久保一家十代目総長・牧野国泰が六代目会長を襲名した。
1994年（平成6年）2月10日、松葉会は暴対法に基づく指定暴力団に指定された。
同年、直参制度を導入した。
1996年（平成8年）3月、牧野国泰は極東会会長・松山眞一と親戚の血縁盃を交わした。
2007年（平成19年）、松葉会は六代目山口組と団体同士のの親戚縁組を結んだ。
2009年（平成21年）3月、牧野国泰が自身の引退と松葉会会長代行・北関東大久保一家十一代目総長・荻野義朗の六代目指名を発表した。
同年4月、これに対し傘下の國井一家三代目、上萬一家八代目、中村睦等が反発し松葉会を脱退し松葉会同志会を結成した。
これを受け六代目山口組は、松葉会に対し親戚関係の解消を通達し松葉会同志会支援を明確にした。
その後、松葉会と松葉会同志会との間で話し合いがもたれ松葉会は一本化した。
同年6月、牧野国泰が引退、牧野国泰を五代目会長と改め、荻野義朗が六代目会長を継承した。
2012年9月、茨城県守谷市大木966-1に松葉会会館を建設した。
2014年（平成26年）3月、荻野義朗が総裁に就任し、2009年に対立関係にあった伊藤芳将が七代目会長を継承した。
これに反発した傘下の小島一家五代目、天長一家、増田組等が松葉会を脱退し、松葉会関根組（現関東関根組）を結成した。
松葉会側は松葉会関根組に対して絶縁とするなどの処分を行った。
2016年2月、近隣住民から暴力団追放運動を受けていた松葉会会館を守谷市に売却した。
2017年4月、松葉会六代目会長・荻野義朗名義の松葉会関根組の承認証をもとに、関根組組長・関根賢の墓参および関東関根組の発足式が天長一家本部で行われた。
松葉会五代目会長・牧野国泰も墓参および発足式に参席していた。
松葉会は関東関根組の独立を承認し、その後静穏状態が持続している。
2018年、五代目会長・牧野国泰が死去。
2020年1月17日、足立区の榎戸一家九代目の縄張り内に静岡県の六代目山口組・二代目良知組が良知二代目政竜会へ改称し本部を移転してきたことに反発した榎戸一家九代目組員が、良知二代目政竜会本部に砂利を積んだ4tトラックで突っ込み逮捕された。即和解となったが良知二代目政竜会は足立区から撤退した。
2020年5月、総裁・荻野義朗が死去。
2021年1月、2012年の松葉会会館建設まで定例会等に使用していた茨城県鹿嶋市厨5-6-4の関連施設を医療法人に売却した。

系譜

河合組

組　長 - 河合徳三郎

関根組

組　長 - 関根賢

松葉会

初　代 - 藤田卯一郎（上萬一家五代目総長）
二代目 - 佐藤栄助
三代目 - 菊地徳勝
四代目 - 中村益大
五代目 - 牧野国泰（北関東大久保一家十代目総長）
六代目 - 荻野義朗（北関東大久保一家十一代目総長）
七代目 - 伊藤芳将（國井一家五代目総長）

松葉会組織図

会　長

伊藤芳将

最高顧問

吉井正 (芝之内一家七代目総長)

最高幹部

理事長 - 関孝司 (助川一家七代目総長)
幹事長 -
本部長 -
組織委員長 -
渉外委員長 -
諮問委員長 -
慶弔委員長 -
会長室室長 - 伊藤央 (國井一家六代目総長)
風紀懲罰委員長 -
総本部局長 - 佐竹常機（佐竹一家初代総長）
会長付 - 荒川銃壱（國井一家総長代行）

常任相談役

石川勝男（國井一家特別相談役・沼田二代目）

相談役

橋本一男（助川一家最高顧問・橋本組組長）
六波羅智行（上萬一家理事長・萩原三代目六波羅組組長）

役員補佐

仲尾学（上萬一家幹事長・仲尾組組長)
岡田知久（榎戸一家理事長・二代目岡田組組長）
平澤聡史（鯉淵一家総長代行・小谷六代目平澤組組長）
赤木弘之（鯉淵一家幹事長・荻谷三代目赤木組組長）

役職不明

吉田昌央（三代目森谷一家若頭)
（高須三代目総長)

友好組織

関東親睦会

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