武蔵屋新蔵
武蔵屋新蔵(武蔵屋新造、むさしや しんぞう 本名・木村新蔵または木村金太郎)は幕末の侠客、博徒。武蔵屋一家初代。遠山景元の兄弟分。
略歴
- 浪曲に岐阜弥太郎とのやり取りがある。
- 下谷から浅草にかけての駕籠の元締めであった。
- 加賀藩お抱えの加賀鳶と縄張りを争って抗争を起こした。断続的に抗争がおこり、特に上野山下と池之端仲町通りでの衝突は激しく、腕を切り落とされたものや足を斬られてうずくまるもので出た。結局は、町奉行が各顔役に取り鎮めを命じて収まったが、双方に数十人の死傷者を出した。
- この抗争の結果として武蔵屋新造、武蔵屋初五郎兄弟と加賀鳶の首領は死罪になるものとみられていたが、新造と遠山金四郎との交友があったことから罪一等を減じられて、新造とその次弟の武蔵屋初五郎は佐渡への島流しとなった。
- 安政4年4月26日歿、戒名は覚運信士。
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