山口組

1915年（大正4年）、神戸・大島組組員・山口春吉が沖仲仕を集め神戸市兵庫区西出町内に山口組を結成。
1925年（大正14年）、山口春吉は跡目を長男の山口登に譲り引退。
山口登は神戸中央卸売市場の開設に伴う利権等を巡り本家である大島組と対立。
また、港湾荷役業の他、興行界に進出。それまでの博徒や的屋と異なり正業をもつ新興勢力として拡大した。
1929年から1930年頃、山口登は大島組を破門となった。
1932年、大島組から独立。
1940年、山口登は吉本興業が絡んだ興行権に関わる下関・籠寅組との抗争で、浅草で襲われ重傷を負った。
1942年、山口登は上記抗争による傷がもとで死去。

三代目

1946年、田岡一雄が三代目を継承。
1963年、七人衆制度を取り入れ、田岡一雄を支えた。
昭和30年代（1955年〜1964年）から昭和40年代（1965年〜1974年）にかけて日本全国各地へ進出（全国侵攻作戦）。小松島抗争、明友会抗争、鳥取抗争、博多事件、広島代理戦争、松山抗争など対立抗争を繰り返し、抗争相手の地元団体を博徒・的屋・愚連隊の別なく吸収して急速に勢力を拡大した。
侵攻には傘下の地道組、菅谷組、小西一家、柳川組が大きく活躍した。
1975年から1978年にかけて二代目松田組と抗争事件を起こす（大阪戦争）。
山口組は国内最大の組織となり田岡一雄は日本の首領と呼ばれるまでになった。
1981年、田岡一雄が死去。

四代目〜山一抗争

1982年2月、田岡一雄の後を追うように若頭・山本健一が病死。跡目候補筆頭である若頭を失ったことで、竹中組・竹中正久派と山広組・山本広派で跡目争いが起こる。
1984年、三代目姐・田岡文子の意向もあり竹中正久が四代目を継承。
それに反発した山広組・山本広や加茂田組・加茂田重政らが山口組を脱退して一和会を結成。山口組と一和会は山一抗争に突入した。
1985年1月27日、一和会により竹中正久と若頭・中山勝正が殺害された。
1989年3月30日、山一抗争が終結。

五代目

1989年4月27日、二代目山健組組長・渡辺芳則が五代目を継承した（五代目山口組組織図）。
1992年6月23日、暴対法に基づく指定暴力団に指定された。
1997年8月28日、宅見若頭射殺事件が発生した。

六代目

2005年、渡辺芳則の引退に伴い司忍が六代目を継承した。
2015年8月27日、四代目山健組組長・井上邦雄らが山口組を脱退し神戸山口組を結成。抗争状態に突入した。
2020年1月7日、神戸山口組との抗争激化を受け、兵庫、愛知、大阪、京都、岐阜、三重の6府県公安委員会が山口組と神戸山口組を「特定抗争指定暴力団」に指定。
2021年9月16日、六代目山口組から分裂した神戸山口組の中核組織であった五代目山健組が、神戸山口組離脱を経て、組長・中田浩司を幹部として迎え入れ山口組へ復帰。
2022年12月8日、神戸山口組を脱退した池田組との抗争激化から、愛知、三重、兵庫、岡山の4県公安委員会が公安委員会が池田組と山口組を「特定抗争指定暴力団」に指定。

山口組系譜

初　代 - 山口春吉
二代目 - 山口登
三代目 - 田岡一雄
四代目 - 竹中正久（竹中組組長）
五代目 - 渡辺芳則（二代目山健組組長）
六代目 - 司忍（弘道会会長）

六代目山口組組織図

組長

司忍

執行部

若　頭 - 髙山清司（三代目弘道会総裁）
舎弟頭 - 青山千尋（二代目伊豆組組長）
本部長 - 森尾卯太男（大同会会長）
若頭補佐 - 藤井英治（五代目國粹会会長）
若頭補佐 - 竹内照明（三代目弘道会会長）
若頭補佐 - 安東美樹（二代目竹中組組長）
若頭補佐 - 津田力（四代目倉本組組長）
若頭補佐 - 秋良東力（秋良連合会会長）- 保釈中
若頭補佐・組織委員会責任者 - 生野靖道（四代目石井一家総長）
若頭補佐 - 山下昇（極粋会会長）- 保釈中

舎弟

青野哲也（七代目一力一家総長）
高木康男（六代目清水一家総長）
野村孝（三代目一会会長）

幹部

薄葉政嘉（十一代目平井一家総裁）
茶谷政雄（茶谷政一家総長）
若頭付 - 加藤徹次（六代目豪友会会長）
吉村俊平（四代目吉川組組長）
事務局長 - 篠原重則（二代目若林組組長）
佐藤光男（落合金町連合会長）
中田浩司（五代目山健組組長）- 勾留中

若中

清田健二（十代目瀬戸一家総裁）
能塚恵（三代目一心会会長）
髙野永次（三代目織田組組長）
本部責任者 - 北島虎（二代目杉組組長）
貝本健（貝本会会長）
布川皓二（二代目中西組組長）
里照仁（二代目中島組組長）
田中三次（三代目稲葉一家総長）
田堀寛（二代目名神会会長）
塚本修正（藤友会会長）
一ノ宮敏彰（一道会会長）
組織委員 - 髙山誠賢（淡海一家総長）
山嵜昌之（四代目益田組総裁）
浜田重正（二代目浜尾組組長）
波入信一（七代目奥州会津角定一家総長）
中山和廣（四代目矢嶋組総裁）
井上茂樹（二代目大石組組長）
平松大睦（二代目源清田会会長）
慶弔委員 - 鈴川驗二（六代目早野会会長）- 保釈中
小林良法（三代目心腹会会長）
森健司（三代目司興業組長）
慶弔委員 - 杉山志津雄（三代目愛桜会会長）
組織委員 - 新井錠士（二代目章友会会長）- 保釈中　
組織委員 - 金田芳次（二代目大原組組長）
事務局次長 - 野元信孝（三代目岸本組組長）
小牧利之（三代目小西一家総長）
慶弔委員 - 竹嶋利王（二代目良知組組長）
組織委員 - 戸塚幸裕（二代目國領屋一家総長）
植野雄仁（二代目兼一会会長）- 服役中
組織委員 - 山田一（三代目杉本組組長）
慶弔委員 - 川合彰典（二代目旭導会会長）
組織委員 - 水島秀章（四代目益田組組長）
慶弔委員 - 武智浩三（四代目矢嶋組組長）
関谷弘志（五代目誠友会会長）

他時期の組織図

六代目組織図（2010年10月）

五代目発足時（1989年4月）

三代目組織図（1979年）

友好団体

■ 稲川会
■ 双愛会
■ 共政会
■ 福博会
■ 合田一家
■ 会津小鉄会
■ 親和会
■ 松葉会
■ 東声会

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